同じ夢を見て 歌っていよう

ジャニーズ新参者の覚書

夢列車に乗って、未来へ

最高で最強の関ジャニ∞と過ごした楽しかった夏が終わった。

そろそろアルバム発売来ないかなあ、10月にDVD出した後かな、丸山くんも新しいお仕事匂わせてるし楽しみだなあと、16年目の彼らに思いを馳せていたところに飛び込んできた錦戸亮くん退所報告。

しんどくて、腹が立って、寂しくて、泣いて。

それからメンバの言葉を見聞きして、ようやく受け入れようと思えるようになって、でもまだ時折ぐらりと揺らいでしまって。

これはそんな感情を少しでも整理するための記録。

(主観ばかりなので、事実誤認があるかも)

(ネタバレ含みまくり)

【オーラス 9/3】

ご縁があり、東京2日目、3日目に行かせていただいた。

その公演で気になったのが、錦戸くんがダンスの手を抜いていることだった。大阪で見たステップの切れ味はなく、重たそうな体でフリも小さくて。特に前向きストリームで隣の横山くんとやる気の差がすごかった。

前公演から1ヶ月経って体力落ちてるだろうし、錦戸くんはしっかり歌わなきゃいけないだろうし、しかたない。

そう自分に言い聞かせて、ダンスは自担だけを見つめた。ざわざわする気持ちを抑えつけて。

でも、バンド部分は錦戸くんが本当に素晴らしくて、ステージの中央で歌う姿は頼もしかった。

特に蒼写真で、ピアノを弾き語る錦戸くんの硝子のような硬質な美しさ。考えたくはないけども、もしグループが解散するなら、このツアーが相応しいだろうなというくらいに刹那的だった。永遠なんてないと知ってしまった錦戸くんにしか出せない色で、最高のメインボーカルだなあとしみじみ思った。

今回オーラスで良いニュースか悪いニュースのどちらかが話題に上がるかと覚悟してたけど、どちらもなくて、MCは丸山くんがメンバを褒めることで終わった。何事もなくて安心半分、何もないことが不安だった。

コンサートは素晴らしく楽しくて、Wアンコ終わってメンバが消えた舞台に向って、感謝の気持ちを込めながら拍手をしていた。でも、どこか落ち着かなかった。周りの方もどこか不安げだったような空気感で、拍手の音が空虚に聞こえた。

それから黒い画面に出てきた「15:00」の文字。ぽかんとして、また15分後に出てくるの?と思っていたら「15→16 to be continued」と表示された。

割れるような拍手と歓声がドーム中に響いて、誰もが皆ずっと不安だったのだと実感した。

それから帰り道でDVDが10月に出ると知り、驚愕した。

おいおい、いくらなんでも早いな。というか公演中に言ってくれたらよかったのに。サプライズ? 今日参加しなかったエイターへの配慮?

なんて、考えたけど、嬉しくてすぐにどうでもよくなって。

DVDとBlu-ray、どちらを買おうかなあとか考えていた。

【退所報告 9/5】

仕事中はあまりスマホを見ないのだけど、なんとなく15時20分くらいにメールをチェックしたら、大事なお知らせが事務所から来ていた。16時に報告しますって。

思わずトイレに駆け込んでしゃがみこんだ。この文面は知っている。すばるくんのときと同じだって、心臓が痛くなって、目がチカチカした。

ああ、呪いはまだ解けていなかったのだと思った。

それから40分間、仕事してたけども全然集中できなくて、どんな報告が来ても耐えられるようにいろんなシミュレーションしていた。16年目は活動するけど期間限定とか、メンバ3人抜けるとか、その他諸々。

本当に時間が経つのが遅くて、ようやく迎えた16時。

すばるくんのときは20分くらい繋がらなかったから無理かなと思ったけど、すぐに繋がった。

飛び込んできたのは、「錦戸亮 退所」の文字。正直やっぱりと思った。

ざっくりと読んで、携帯を伏せた。

仕事に戻りながらも、考えることは2日前の彼らのことばかりだった。

東京公演での村上くんのおふざけは落ち込んでしまいがちな錦戸くんへのフォローだったのかなとか。

DVDの発売に触れなかったのは未来のお話ができなかったからだったんだなとか。

横山くんが目と鼻を真っ赤にさせていたのは感極まっていたからだと思っていたけど、違ったのだなとか。

仕事は溜まっていたのだけど全然身に入らなくて、定時に逃げるように職場を出た。

それからTwitterも見ずにただ歩いた。ここ2ヶ月十五祭のセトリをひたすら聞いていたけども、全然聴く気になれなくて、蒼写真を流しながら駅3つくらい歩いて歩いて。友人たちから錦戸くん退所だって?なんて連絡が来て、返して、妹に愚痴って。

帰宅時間のオフィス街はどこも人がいて、ふと人気のない路地に入ったら、涙が溢れてきた。

ハンカチで拭き取って、駅に入った。普段使う路線よりも遠回りする路線で帰ることにした。

当駅始発だったけど、座れなくて、立ちながらTwitterを見たら、ショックを受ける呟きばかりで、嘘じゃないんだと思い知った。それから47の文字が見えて、ああそういえば動画見ていないなと思ったけど、見る勇気が出なかった。

ぐるぐる頭の中で巡る言葉は醜いものばかりだった。

すごく、すごく腹が立っていた。悔しくてしかたなかった。

まず腹が立ったのは、錦戸くん。関ジャニ∞を引っ張っていくと言ったじゃないか。引っ張っていたのは2年間。曲も2曲しか作っていないのに。最後の公演もしっかりと格好いい姿を見せて欲しかった。ダンスも歌もなんでもできる錦戸亮を目に焼き付けたかったのに。何が演技派だよ。心ここにあらずが丸わかりだったじゃないの。

メンバにも腹が立った。一緒に15年間走り続けた仲間が去るというのに、なんで挨拶の場も設けないの。言って欲しかったよ。MCで丸山くんがメンバに対して褒めていたけど、もっと錦戸くんの功績を讃えてほしかった。退所する9月末までに錦戸くんの姿を見る場面って用意されているの?すばるくんとのときと大違いじゃないかって。錦戸担の子のことを考えている? チケツイで「担当が最後の公演になるかもしれないので、チケットを譲ってください」って呟いていた方の気持ちわかる?

最後に腹が立ったのは自分に対してだった。錦戸くんはよくブログに「頑張らなきゃな」って書いていた。辛そうだなあ、でも錦戸くんなら大丈夫って思い込んで、見て見ぬふりをしていた。別にたかがファンの自分が何かできるわけでもない。でも、ただ能天気に錦戸くんが疲労していく様を眺めていただけだった。あと、本当にクズだなと思うけど、自担はまだ見られるのだなと思って安心した。

そんなことをジャニ垢に呟けず、別ジャンルの垢に呟いていたら、席が空いた。

腰を下ろして、勇気を振りしぼって、動画を見た。まず5人しか並んていないことに驚いた。こんなときでも丸山くんは微笑んでいて、きっと酷い顔をしているであろう自分との差にめまいがした。

錦戸くんが抜ける話、そして秋から47ツアーを始める話。

穏やかに、ときおり笑みを浮かべて話す5人は知っているのだけど、知らない顔だった。

動画を見ても、違和感はなくならなくて。逆に不信感ばかりが募って。

47と言われても、正直ピンと来なくて、置いてきぼりにされている感じが寂しくてしかたなかった。動画中、何度も「気持ちが追いつかないと思うけど」って言ってたけど、その通りだった。

すばるくんのときはじっくり時間を掛けて、受け入れられた。すばるくんの音楽に対して真摯に向き合いたいという気持ちも、メンバが送り出すと決めた覚悟も時間がかかったけど、受け入れられた。

でも、今回はあまりにも時間も情報もなかった。

錦戸くんが抜ける理由がわからなかった。何を目指しているのか。それは関ジャニ∞ではダメだったのか。

レンジャー日記も更新されず、ただ言葉が欲しかった。

【退所報告の翌日 9/6】

夢ならばよかったのにと思いつつ、WSで報道されているだろうなあと、ひたすらZIPとめざましを見ていた。

そういえば機会がなくて、テレビで十五祭の映像を見たのは初めてで、楽しかったなあと思いつつ、改めて見たら錦戸くんの表情が浮かなくて、胸が痛くなった。

よっしゃ頑張って仕事しようと、気合を入れて用意して。久しぶりの晴天でサンダルを履いたら、ペディキュアが十五祭用に塗った鮮やかなオレンジで、思わず玄関で佇んだ。

外は暑くて、夏はもう終わったと思ったのに、青い空が目に痛かった。遠くに見えたピンクの百日紅が「咲く、今」のときの花びらのようで、あの景色は美しかったなあと思い出して唇を噛んだ。

関ジャニ∞の曲は聞けなくて、他のアーティストを聞いて通勤した。

仕事はスケジュール変更でだいぶ楽になってて、だからこそふとした瞬間に落ち込むことがあった。忙しかったらよかったのになんて自分勝手に思った。

12時になって、丸の大切な日を見に行った。

ぐるぐると落ち込んでいるエイターに対して、「僕たちもそんな1年を重ねてきた」と言う丸山くんの優しさに頭をぶん殴られた。本当に私たちが知らない間に、6人は悩んで、話し合って、あの奇跡のように楽しい十五祭の時間をくれたのだと。

最後に丸山くんがいつもの別れの言葉「また明日」に「明日は来るから」と重ねていた。

明日は否が応でもでも来る。

47に向けて、きっと彼らは今以上に忙しくなるだろう。安田くんは舞台があるし、もともと多忙を極める村上くんはオリンピックの仕事もあるし。

立ち止まる選択をせず、がむしゃらに走りつづけようとする彼らに追いつきたいと思いつつ、まだ受け入れられなかった。

【サタプラとANNの日 9/7】

普段サタプラは起きられなくて途中から見がちだけど、目覚ましをセットして、8時に起きた。

丸山くんにしては白黒チェックに白シャツがすっきりとして、でも目の下が若干疲れていそうで心配になった。

冒頭錦戸くんの退所に触れた。

ファンファーストの言葉にしっくりときた。

ツアー前に発表することももちろん検討したのだろう。でも、みんなで純粋に十五祭を楽しみたいから、きっとこのタイミングだったのだろう。

ようやく理由は納得した。おかげで何も考えずに、ただただ楽しく十五祭をお祝いできた。どの演出も楽しくて、3時間なんてあっという間だった。

何度も言うけど、本当に楽しかったんだよ。ありがとう。

丸山くんの「8人が横一列に並んでいるつもり」と言ってくれて、丸山くんだけでなく、メンバ全員が思っていることだからこそ、あのBOYの企画が通ったのだろうなと思って、関ジャニ∞ってこちらが思っている以上に湿度の高いグループだなと涙ぐんだ。

ANNの大倉くんと高橋くん。

わざわざお手紙を書いてくれた大倉くん。

「心擦り切れて限界」の言葉に息を呑んだ。楽しかった2年間、彼らはもがき、苦しんでいたんだとショックだった。気づかなかった。

3月末には5人になることが決まっていたという。こんなに前からこの人たちは送り出す準備をしていたんだなあと思った。隠し事が巧すぎる。

手紙では大倉くんの真摯な気持ちが詰まっていた。

「もし次こういうことがあるなら、解散してもいいと思う」の言葉には嘘もサービスもなくて、正直落ち込んだけども、大倉くんの精一杯の誠意だと思った。

思えば、すばるくんのときも大倉くんがエイターの求めている言葉を発してくれて、大分救われたんだよなあと思い出した。

大倉くんのエイター視点に立てるところって、関ジャニ∞の強みだよね。皮肉屋で長男気質の末っ子。

やっぱり泣いてしまって、そのまま泣き疲れて寝落ちした。

【今の気持ち 9/8】

なんとなくどん底にいた気持ちがようやく向上してきたかなと思う。

それは丸山くんや大倉くんの言葉のおかげだった。

もっと早く、もっとたくさん言葉をくれたら、こんなにもやもやしなかったのにと思うけど、もういいや。

最初動画を見たとき、銀河鉄道のような列車の前で「ほら、泣いとらんで次の目的地に向かうで」って手招きしている5人が見えた。そのときは扉の前でその夢列車に乗りたいけど、乗る気になれないと躊躇していた。

今は列車に乗りたいなあと思う。

正直不安要素はいくらでも残っている。

でも、関ジャニ∞はきっと新しい場所に連れて行ってくれると思えてきた。

公演の挨拶でメンバが「ファンが俺たちをここまで連れてきてくれた」と言っていた。それはこちらの台詞で、私は関ジャニ∞のおかげで見たことのない景色を見せてもらえた。台湾のファンたちの熱い声援、ペンラが作るドームの幻想的な光景、着飾った8人のBOYたち。

次はどこに連れて行ってくれるのだろう。

最後に。

大学時代、ジャニーズとは無縁の生活を送っていたけども、鈴木杏ちゃん目当てで見た「がんばっていきまっしょい」で錦戸亮くんを知った。

めちゃくちゃ顔が好みで、当時好きな俳優は?と聞かれたら、錦戸亮と答えていた。その度に「面食いだねえ」と言われたのを覚えている。

ラスト・フレンズ」は卒論のテーマと被っていたから、熱心に見た。相変わらず綺麗な顔と熱演で、好きだなあと思った。

それからテレビを見る余裕もなくなって、錦戸くんの存在を忘れていた。本当に嘘みたいあっさりと私の前から姿を消した。

ジャニーズにハマってから再会したけども、錦戸くんは思っていたよりもずっとすごい才能の持ち主だった。

ギターもサックスもピアノもブルースハープもできて、歌作れて、絵も上手で、字も綺麗で、英語話せて、歌もダンスも得意で、段取り上手で。

でも、同時に人見知り激しくて、人間関係が不器用で、食べ物の好き嫌いも激しくて。それが完璧な錦戸くんを人間らしく見せてくれていた。

担当ではなかったけども、私は錦戸くんの仕事ぶりは信頼していた。求められている仕事を120%で返す人と思っていた。

錦戸くんを思い浮べると、真っ先に挙がるのが、去年のGR8EST北海道で見せた、たどたどしいMCとは真逆に、ステージの真ん中でしっかりとすばるくんのパートを歌う姿。その歌声を聞いて、6人の関ジャニ∞を好きでいられるだろうか不安に思っていた気持ちを吹き飛ばしてくれた。

次に浮かぶのが、先述した東京2日目の蒼写真。錦戸くんは「時計の針が戻ったとしても、悩みながら同じ道を歩く」とピアノを弾きながら歌い上げた。報告直後は本当にそう思っていた?と聞きたくなったけど、今は本心だったのかもしれないなと思っている。

とにかく私は関ジャニ∞錦戸亮くんが大好きだった。

たった2年間でも、波乱に満ちた関ジャニ∞の2年間、メインボーカルとして歌ってくれてありがとう。All yon need is laughも月曜から御めかしも大好きだったよ。西郷どんの兄が造反したと知ったときの演技、大好きだったよ。関ジャムで見せる錦戸くんの曲への解釈と表現力に毎回わくわくしたよ。

今でもなぜ辞めるのか、わかったようでわからない。

錦戸くんは辞める理由をちゃんと説明するような人ではないだろうなと思う。んなもん、俺の勝手でしょうって。

でも、関ジャニ∞の8人の未来が明るいことを、そしてその未来をエイターが共有できたらなあと願う。

関ジャニ∞5人の挑戦は今まで以上に過酷だろう。

なんで自分たちに鞭打って、47なんてやるの?とも思う。

でも、そうやって走り続けるのが関ジャニ∞だからと本人たちが言っているのだから、付いていくしかない。

最初この記事は「夢列車に乗りたいけども」とタイトルを付けるつもりだった。

それが丸山くんと大倉くんの言葉で覆された。本当ありがとう。

夢列車に乗って、誰も知らない未来へ行こう。